このページを印刷する このページを印刷する

クロスボウ(ボウガン)の取り扱い方法と撃ち方

Update: 2011年12月23日

クロスボウ(ボウガン)の取り扱い方法と撃ち方についてです。

注意事項

下記事項を必ずお読み下さい。

  • 日本国内での弓矢による狩猟は法律により禁止されています。
  • 矢を確実に止められる的を使用して下さい。
  • 周囲の安全が確認できる場所で使用して下さい。
  • クロスボウの使用時はシューティンググラスやゴーグルを着用して下さい。
  • 撃つ直前までトリガー(引き金)に指をかけないで下さい。
  • 撃つ直前まで矢を装填したり、安全装置を解除しないで下さい。
  • 射撃時ストリング(弦)が移動する場所には絶対に指を置かないで下さい。指の折損などの原因となります。
  • ストリング(弦)・ケーブルに破損の原因となる物を取り付けないで下さい。
  • 空撃ち(矢を装填せず撃つこと)は絶対にしないで下さい。破損の原因となります。
  • 極端に軽い矢は使用しないで下さい。破損の原因となります。
  • 適切な重量・スパイン・ノック(矢の後端部分)・長さの矢を使用して下さい。
  • 矢・ノック(矢の後端部分)・ベイン(矢羽)を点検し、破損した矢(ひび割れ等)を使用しないで下さい。
  • 使用前にストリング(弦)・ケーブル・リム(弓)を点検して下さい。破損・故障箇所がある場合、使用を中止して下さい。
  • クロスボウは玩具(おもちゃ)ではありません。日本国外では狩猟に使用されている威力のある道具です。
  • 矢が飛んでくる状況下では絶対に矢を取りに行かないで下さい。命に関わる重大事故の原因となります。
  • リムボルト※を回さないで下さい。メンテナンス技術の無い人が不用意に回すと、怪我・事故・破損の原因となります。また、ティラーハイト(左右のリムバランス)不良・カム(滑車)のタイミング(シンクロ/同期)不良の原因となり、命中精度が低下して矢が狙った所へ当たらなくなります。
    ※リム(弓)をライザー(弓と銃身を固定する部品)に固定するためのネジ

リムボルトを回さない下さい。

矢のノックタイプ

矢のノックタイプには、大きく分けて2種類あります。

1. ムーンノック

ムーンノックは矢の後端が凹んでいます。

ムーンノック

この凹みは空撃ちを防止するのに重要です。
矢が加速される間、矢の後端からストリング(弦)がずれるのを防止します。

2. フラットノック

フラットノックは矢の後端が完全に平らです。

フラットノック

クロスボウ(ボウガン)のコッキング方法/ストリング(弦)の引き方

コッキングの種類

ほとんどのクロスボウで使用できるコッキング(弦を引く)方法には3種類あります。

  1. 手でストリング(弦)を引く方法
  2. コッキングロープでストリング(弦)を引く方法
  3. コッキングメカでストリング(弦)を引く方法

 

コッキングロープとは両端にT字型のハンドルが付いた弦を引く補助具です。
滑車の原理によって、手で弦を引くときの半分の力でコッキングすることができます。
引く距離は2倍になります。

コッキングロープ

 

コッキングメカとはリールのようにハンドルを回すとコッキングがとても小さな力でできる弦を引く補助具です。
コッキングが完了するのにとても時間がかかります。

コッキングメカ

コッキングメカ 取り付け図

 

コッキングに必要な力の大きさでは、 手>コッキングロープ>コッキングメカ となります。
コッキングメカが最も小さな力で弦を引けます。

連射速度では、 手>コッキングロープ>コッキングメカ となります。
連射速度は手で引くのが最も速いです。

コッキングの精度は、 コッキングロープ=コッキングメカ>手 となります。
精度は手で引くのが最も低いです。
コッキングの精度とはストリング(弦)の中央を偏り無くマウント内部のツメに固定できているかという意味です。
これは命中精度に影響します。
偏ってストリング(弦)を引いていると矢が斜め(左右方向)に飛んでいきます。

費用の高さでは、 コッキングメカ>コッキングロープ>手 となります。
手で引くのが最も安価です。

おすすめのコッキング方法はコッキングロープです。
コッキングメカよりも安くて連射速度が速く、手でコッキングするよりも精度が上です。

手でストリング(弦)を引く方法

クロスボウによってはコッキングする(弦を引く)前に安全装置を解除する必要があります。
安全装置をかけた状態ではストリング(弦)がマウント内部にあるツメにきちんと引っかかりません。

1. 下の画像のようにストリング(弦)に目印を付けておくと良いです。
ブレース時(弦を引いていないとき)に弦と銃身が重なっている所とその少し外側に目印を付けます。
こうすることでストリング(弦)を引いているときやコッキング完了時、ストリング(弦)が偏り無く引けているかが視覚的に分かりやすくなります。

手で弦を引くときはストリング(弦)に目印を付けておくと良いです。

 

2. 両手でストリング(弦)をカチンと音がするまで引きます。

このとき次のことに注意します。

  • 両手の引く力は同じになるようにします。
  • 引くとき両手はフライトレール(バレル/銃身)に沿うようにします。
  • ストリング(弦)がフライトレール(バレル/銃身)に押しつけられるように引きます。(体の方に向かって上に引きます。)
  • 引くときにストリング(弦)が偏らないようにして下さい。偏ってコッキングすると、命中精度が低下します。手順1の画像のようにストリング(弦)に目印を付けておくと簡単に分かります。

両手でストリング(弦)をカチンと音がするまで引きます。

 

3. カチンと音がしてストリング(弦)が固定されていれば、正常にコッキングできています。
ストリング(弦)を引ききると、自動的に安全装置がかかります。

コッキングロープでストリング(弦)を引く方法

コッキングロープの使用方法のページをご覧下さい。

コッキングメカでストリング(弦)を引く方法

コッキングメカの使用方法のページをご覧下さい。

矢の装填(そうてん)方法

1. 使用する矢に破損箇所がないか点検して下さい。
もしあれば、使用しないで下さい。

使用する矢に破損箇所がないかどうか点検して下さい。

 

2. 使用する矢のノック(矢の後端部分)やベイン(矢羽)が取れかかっていないか点検して下さい。
ノックがきっちりと矢のシャフトにはまっているかどうかは特に点検して下さい。
取れかかっているようであれば、使用しないで下さい。
クロスボウの破損・怪我の原因となる可能性があります。

使用する矢のノック(矢の後端部分)やベイン(矢羽)が取れかかっていないか点検して下さい。

アローポイントとインサート

 

3. ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の場合、コックベイン(1枚だけ色の違う矢羽)とノック(矢の後端)の位置関係が下の画像のようになっているか点検して下さい。

ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の場合、コックベイン(1枚だけ色の違う矢羽)とノック(矢の後端)の位置関係がこのようになっているか点検して下さい。

 

矢を装填したとき、下の画像のような位置関係になっていれば問題ありません。
ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の凹んだ所にストリング(弦)が引っかかり、ずれないようになっていなければなりません。

矢を装填したとき、このような位置関係になっていれば問題ありません。

 

4. 矢の先端部分(アローポイントやブロードヘッドのすぐ後ろ)を持ちます。
このように持つことで矢の装填中に暴発したとき、矢が手や指を貫通したり、ブロードヘッドの刃やストリング(弦)が指に直撃するのを防げます。

矢の先端部分(アローポイントやブロードヘッドのすぐ後ろ)を持ちます。

 

5. フライトレール(バレル/銃身)上に矢を装填します。
このとき、完全に奥まで押し込んで下さい。

フライトレール(バレル/銃身)上に矢を装填します。このとき、完全に奥まで押し込んで下さい。

 

ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の場合、コックベイン(1枚だけ色の違う矢羽)がフライトレール(バレル/銃身)の下になるようにして下さい。
※下の画像は位置関係を示すための画像で、実際には弦はマウント内部のツメに引っかかっているため、このような場所にはありません。

ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の場合、コックベイン(1枚だけ色の違う矢羽)がフライトレール(バレル/銃身)の下になるようにして下さい。

 

ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の場合、ストリング(弦)とノック(矢の後端部分)の位置関係が下の画像のようになっているか確認して下さい。
ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の凹んだ所にストリング(弦)が引っかかり、ずれないようになっていなければなりません。
下の画像のようになっていないと空撃ちの原因となって、クロスボウが破損したり、怪我の原因となる可能性があります。
※下の画像は位置関係を示すための画像で、実際には弦はマウント内部のツメに引っかかっているため、このような場所にはありません。

ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の凹んだ所にストリング(弦)が引っかかり、ずれないようになっていなければなりません。

 

矢を装填したとき、下の画像のような位置関係になっていれば問題ありません。
ムーンノック(矢の後端が凹んでいるノック)の凹んだ所にストリング(弦)が引っかかり、ずれないようになっていなければなりません。
下の画像のようになっていないと空撃ちの原因となって、クロスボウが破損したり、怪我の原因となる可能性があります。

矢を装填したとき、このような位置関係になっていれば問題ありません。

クロスボウ(ボウガン)の撃ち方

下の画像は左撃ち(左利き)の場合の画像です。
右撃ち(右利き)の場合は握る手が逆になります。

1. ハンドガード(フォアアーム/画像では右手で握っている部分)をしっかりと握ります。

ハンドガード(フォアアーム/画像では右手で握っている部分)をしっかりと握ります。

上の画像のようにハンドガード(フォアアーム/画像では右手で握っている部分)をしっかりと握ります。

 

指の折損などの原因となるので、画像のようにストリング(弦)が移動する場所には絶対に指を置かないで下さい。

指の折損などの原因となるので、上の画像のようにストリング(弦)が移動する場所には絶対に指を置かないで下さい。

 

2. 周囲の安全を確認してから、撃つ直前にトリガー(引き金)を引く手(画像では左手)で安全装置を解除します。
クロスボウによっては安全装置が片方にしかないため、左撃ち(左利き)の場合はトリガー(引き金)を引く手で安全装置を解除できないこともあります。

周囲の安全を確認してから、撃つ直前にトリガー(引き金)を引く手(画像では左手)で安全装置を解除します。

 

安全装置がかかった状態です。

安全装置がかかった状態です。

 

安全装置が解除された状態です。

安全装置が解除された状態です。

 

3. トリガー(引き金)を引く手でグリップをしっかりと握り、狙いを定めてトリガー(引き金)を引きます。

撃つ直前までトリガー(引き金)に指をかけないで下さい。

[補足] クロスボウ(ボウガン)の撃ち方

呼吸方法

体は息を吐いて呼吸を止めたときが最も静止していられます。

腹式呼吸(鼻から息を素早く吸って、口からゆっくりと息を吐きます。)で呼吸し、ある程度息を吐いてから呼吸を止めます。
そして呼吸を止めている間にトリガー(引き金)を引き落とします。
トリガー(引き金)は呼吸を止めてからあまり時間を置かないうちに引き落とす必要があります。

トリガー(引き金)の引き方

以下の事項に注意して下さい。

  • トリガー(引き金)に指をかけるのは標的に照準を合わせる直前です。
  • トリガー(引き金)は狙いを定める直前にある程度(遊びの分または矢が発射される少し手前)まで引いておき、狙いが定まったら一気に引き落とします。
  • トリガー(引き金)の遊びが全くない場合、狙いが定まってから一気に引き落として下さい。
  • 指紋の渦がある所でまっすぐ後ろに引きます。左右方向に余計な力が加わる(トリガーを斜めに引く)と、銃身がぶれて狙った所へ当たらなくなります。

※ストライカー バイ ボウテック ストライクゾーンのトリガー(引き金)は競技モデルと同じグレードで、トリガープル(引き金を引く時の重さ)はとても軽く、遊びが全くありません。そのため、このようなトリガー(引き金)の引き方をすると暴発してしまうのでご注意下さい。トリガー(引き金)の遊びが全くない場合、狙いが定まってから一気に引き落として下さい。

フォロースルー

フォロースルーはアーチェリーで重要なようにクロスボウでも重要です。

矢は発射された後、フライトレール(バレル/銃身)上でストリング(弦)によって加速されて飛んでいきますが、フライトレール(バレル/銃身)から矢が完全に離れるためには僅かに時間がかかります。
つまり、矢がフライトレール(バレル/銃身)上で加速されている間に姿勢が変化すると、着弾点がずれてしまって当たらなくなります。

着弾点のずれを防ぐため、トリガー(引き金)を引いて矢が発射された後も標的を狙い、静止した状態を維持します。
つまり、矢が発射される直前からフライトレール(バレル/銃身)から矢が完全に離れるまで、姿勢は変化してはいけません。

コメントは受け付けていません。